敏感肌・乾燥肌の悩みの種であるカサカサ肌とかゆみ。
「掻いちゃだめ!」って事はわかっているつもりでも、こればかりは本当に我慢が難しいんですよね…。
今回は、なぜ肌が乾燥するのか、なぜ肌がかゆくなるのかという事と、その対策方法についてもお話していきたいと思います。
なぜ肌が乾燥するのか?

かゆみを引き起こす前兆ともいえるのが「肌の乾燥」です。
そもそも、お肌はなぜ乾燥してしまうのでしょう?
化粧水や乳液でどんなにケアしても、なぜかカサカサしてくる時ってありますよね(^^;;
その原因となり得るものをいくつかピックアップしてみました。
なんらかの外部刺激
外部刺激にも色々ありますが、代表的なものが以下の通りです。
- 洗顔やスキンケアで肌をこすりすぎる
- 化粧品が肌に合っていない
- 環境による気温や湿度の変化
- 熱いお風呂に入る
これらすべて、お肌のバリア機能の低下に繋がります。
お肌のバリア機能は、お肌の水分を閉じ込めて、外部刺激や異物からも守ってくれる大切な機能です。
これが低下してしまうと肌の防御率が弱まり、乾燥を始めとした様々な肌トラブルを引き起こしてしまいます。
保湿及び栄養が不足している
基礎化粧品での保湿が足りていなかったり、食生活が乱れていて、お肌に十分な栄養が行き届いていないパターンです。
乾燥肌なのに保湿力の低い化粧水や乳液を使っていれば、当然保湿効果も持続しにくくなります。
乱れた食生活によるタンパク質・アミノ酸・ビタミン類などの不足によっても、お肌の内側の水分が減少し、乾燥を引き起こしやすくなってしまうのです。
加齢の影響
歳を取ってくるにつれ、皮膚の保護機能は少しずつ衰えていきます。
肌の内側にある「角質細胞間脂質」は、コラーゲンやセラミドが減っていくにつれ減少していきます。
と、同時にお肌を支えたり水分を蓄えておく力も減少していくのです。
この「細胞間脂質」の減少は、お肌の乾燥だけでなく、シワやたるみなどを引き起こす原因にもなっています。
なぜかゆみが起こるのか?

ここでは、「なぜかゆみが起きてしまうのか?」ということについてお話していきますね。
肌のかゆみは乾燥によるものもあれば、そうでないものもあります。
ですがそのどれもが、かゆみを引き起こす成分「ヒスタミン」の分泌もしくは、かゆみを感じる神経を活発にさせてしまう事に繋がるとされています。
乾燥による影響
お肌が乾燥し始めると、細胞間脂質に隙間が生まれて、水分が蒸発しやすくなります。
この隙間には細菌や外部刺激も入り込みやすく、その影響でかゆみが生まれます。
また乾燥によるお肌のバリア機能の低下により、かゆみを感じる神経が皮膚の奥から表面側に伸びてきます。
これにより、少しの刺激でもかゆみを感じやすい体質になってしまうのです。
乾燥以外の原因の場合も
もちろん乾燥以外にも、かゆみを引き起こす原因はあります。
よくあるパターンがこちらですね。
- アレルギーやじんましんの症状
- 虫刺され
- かゆみを伴う皮膚疾患
食物・繊維・動物などが原因で、かゆみを伴うアレルギー症状を引き起こす体質の人は要注意です。
また発熱・ストレス・薬などの刺激でヒスタミン(かゆみを感じる成分)が分泌され、湿疹などのじんましん症状を引き起こす人もいます。
虫刺されは一時的なかゆみで治る事が多いですが、対処を間違えるとそのまま肌荒れに進行してしまうおそれも。
その他アトピー性皮膚炎・皮脂欠乏性湿疹なども、主に乾燥やかゆみを引き起こす皮膚病の一種とされています。
なんらかの外部刺激
肌が乾燥するのと同様に、なんらかの外部刺激がかゆみを引き起こす原因となることもあります。
よくあるパターンとしては、化粧品が肌に合っていない場合ですね。
化粧品に含まれている特定の成分や添加物が体質に合っていない事で、肌がかぶれてしまう事があります。
またエアコンなど外気による肌の乾燥、花粉やPM2.5などの外部刺激もそのままかゆみに繋がりやすいです。
乾燥がひどい時の対策方法

乾燥肌はかゆみだけでなく、シワ・たるみ・くすみ・ニキビなど様々な肌トラブルを引き起こすきっかけにもなり得ます。
よって肌がカサついてきた時点でなんらかの対策を取っておくのがベスト。
ここでは、効果的な乾燥肌対策について説明していきますね(^^)
十分に保湿し、肌に栄養を補給させる
基本中の基本ですが、洗顔・スキンケアを正しく行いしっかりとお肌を潤わせた状態にしておくことですね。
特に乾燥肌の人は、乾燥肌用の保湿力の高い化粧品を使うのがおすすめです。
こちらの記事を参考にしてみてくださいね(^^♪
そして、ただ保湿するだけでもダメ。
ちゃんとお肌の内側にも、栄養をたっぷりと与えてあげなければいけません(^^)
お肌の内側にある細胞間脂質を保つコラーゲンやセラミド。
これらの生成を促進させてくれる、以下の栄養素を食事で十分に補うのが理想です。
- ビタミン類
- タンパク質
- アミノ酸
- オメガ脂肪酸
- 亜鉛
生活習慣の改善
睡眠不足・喫煙・ストレスなどの生活習慣の乱れも、お肌の乾燥を引き起こすと言われています。
睡眠不足は成長ホルモンの分泌を妨げるので、お肌のターンオーバーの乱れ・バリア機能の低下に結びつきます。
喫煙もお肌には非常に悪影響で、吸い込んだタバコの煙と酸素が混ざる事で細胞が「酸化」してしまいます。
お肌を老化させてしまう事で有名な「酸化」現象は、もちろんお肌の乾燥の原因にもなるのです。
そして、ストレスのため過ぎによるストレスホルモンの増加も、お肌のターンオーバーやバリア機能に悪影響を与えてしまいます。
かゆみがひどい時の対策方法

かゆみがあまりにもひどいと掻きむしりたくなってしまいますが、もちろんこれは厳禁。
瞬間的にかゆみはおさまるかもしれませんが、掻きむしってしまうことで肌のバリア機能はどんどん破壊されていきます。
そうなると、さらにかゆみや肌荒れが悪化してしまうので、余計悪循環になるんですよね…。
かゆみを感じた時は掻きむしるのではなく、氷水で冷やしたり塗り薬を塗るなど、適切な対策方法を取りましょう。
皮膚科で処方してもらった塗り薬やクリームを塗る事が改善への近道ですが、市販のクリームや塗り薬でもある程度対処はできます。
薬の知識が豊富なスタッフがいるドラッグストアに行けば、症状や効果のある薬について相談に乗ってくれるので、皮膚科に行かない場合はこちらを頼るのも良いでしょう。
まとめ
まずは乾燥を予防する事が、かゆみを予防することにも繋がります。
そしてアレルギー体質の人は、自分の「アレルゲン(アレルギーの原因)」や、対策方法をあらかじめ知っておくことも、かゆみを予防するために大切です。
「なぜ、肌の乾燥やかゆみがおさまってくれないんだろう…?」とお困りの方へ。
自分の体の弱点を知り、対策を立てるというのは、健康・美容においてもとても大切な事です。
この機会にじっくり調べてみてはいかがでしょうか(^^)
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